2025年05月09日 1870号

【JAL争議の一日も早い解決を/「勝利へのトランジットコンサート」に1000人超】

 15年目に入ったJAL不当解雇撤回争議の早期全面解決をかちとろうと「勝利へのトランジットコンサート」が4月25日、東京・北区で開かれ、会場とオンラインを合わせて1000人以上が参加した。

 被解雇者自身が歌い、ナレーションを務める創作劇で、解雇予告時から現在に至る闘いの歩みを再現したのに続き、弁護団、支援組織、4人の国会議員(川田龍平、大椿ゆうこ参院議員と西川将人、たつみコータロー衆院議員)、多くの争議団が連帯あいさつ。

 昨年JHU(JAL被解雇者労働組合)に加入した客室乗務員は「後輩が『私たちは使い捨てですね』と言って退職した。止まらない離職は現役たちの悲鳴。おかしいことはおかしい、と物言う“カナリア”たちの首を切った会社に社員が本音を言えるわけがない」と現場の実態を伝えた。

 山口宏弥JHU委員長が「パイロット81人の首を切って700人採用、客室乗務員84人の首を切って7500人採用―こんな社会でいいのか」と問い、鈴木圭子・客乗争議団団長が「運動は拡大・深化している。争議団は年は重ねたが、ますます元気になっている。納得のいく解決をめざして力いっぱい頑張る」と支援を訴える。満場の団結がんばろうで集会を終えた。

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