2025年05月09日 1870号
【国際条約違反の危険な放射能拡散/汚染水を海に捨てるな/東京】
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4月26日、東京・日比谷で「いのちの海を守ろう! ALPS処理汚染水を海に捨てるな東京集会&青のパレード」が開催され、市民約150人が参加した。
最初にALPS(アルプス)処理汚染水差止訴訟原告団の織田千代共同代表が「海洋投棄は人為的な放射能拡散であり、被災者にとって二重の被害≠セ」とあいさつ。
弁護団は、放射性核種が食物連鎖を通じて人体の健康被害をもたらす可能性があること、海洋投棄は「人工海洋構築物からの廃棄物投棄」を禁じたロンドン条約に違反していること、太平洋諸国からは反対の声があがっていることなどを報告。海渡雄一弁護士は「国はパイプラインから流すのは投棄ではないと言うが、シールドマシンで掘った海洋トンネルは人工海洋構築物だ」と補足した。
講演でおしどりマコ・ケンさんは、最近の東京電力の記者会見状況(福島の記者は全員途中で帰ってしまう)を伝え、「汚染水に含まれるヨウ素129はALPSで除去できず半減期が1570万年と長い。もっと注目すべき」と強調した。
東電本社までのパレードは激しい雨で中止となった。
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