2025年07月04日 1877号

【国民保護計画を問う 神奈川県に要請行動】

 6月18日、「神奈川県国民保護計画」について、国際人道法の「軍民分離原則」の観点からの要請を、県の危機管理防災課に対して行いました。初めての試みでしたが、8名の参加で成功しました。

 ▽横須賀基地の米原子力空母・米原潜・大型弾薬庫や鎌倉などの文化財のことが「計画」から欠落していること▽自衛隊に「避難住民の誘導」や「救援」をさせないこと▽「避難経路」や「避難所」に「特殊標章」を表示・使用すること▽人口密集地などで避難困難な場合(「計画」では、沖縄本島と同様に「屋内避難」となっている)は「無防備地区宣言」すること―など。20項目にわたって、具体的に「計画」の該当箇所などを指し示しながら要請しました。 

 しかし、県の対応はとても不誠実なもので、「国の基本方針に従って作成した計画で、変更についても国との協議が必要なため、今日は意見を聞くだけ」という理由で、ほとんどの項目についての回答を拒否しました。

 住民を守ることなど本気で考えておらず、「自治」体の名に値しない県当局の姿勢に強い怒りを感じました。

(みなとみらいキャラバン・金森裕之)

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