2025年07月11日 1878号

【「6・23慰霊の日」連帯訪問/沖縄 全国 世界で戦争させない/2025ZENKOin相模原(さがみはら)へ】

 6月23日、沖縄を連帯訪問したZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)共同代表の田中拓真さんから、報告と2025ZENKO(7/26〜7/27)参加の呼びかけがよせられた。

 6月23日は「慰霊の日」。糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では「戦後80年沖縄全戦没者追悼式」が開催された。県庁前から無料のバスが何台も連なり、高齢者や子ども連れの家族、学生―老若男女の多くの人びとが集う。二度と戦争は起こしてはいけないとの思いが世代を超えて受け継がれ、平和の底力となっていると実感した。

 11時50分からの式典には、国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の田中重光代表委員も出席した。

 玉城デニー沖縄県知事の「戦後80年平和宣言」では、世界の恒久平和に向け、(1)沖縄戦の歴史的事実などの研究を行う国際平和研究機構の創設(2)沖縄の戦争遺跡群の保存・活用し世界遺産登録を目指す(3)核軍縮および核兵器廃絶に取り組むことが表明された。自民党・西田参院議員や参政党・神谷代表らの沖縄戦の実相を歪める発言に対する抗議の意志も示した。

 また、石破首相があいさつで語る空疎な「平和で豊かな沖縄の実現」に対し、奥間政則さん(沖縄ドローンプロジェクト)は与那国島で高齢者施設、幼稚園、医療機関が閉鎖され戦争準備が進んでいる現状に「沖縄を戦場にしないと約束しろ!」「ウチナーンチュ、声を上げろ!」と怒りの声を上げた。警察官らに会場から連れ出されたが、参列者から共感の拍手が起こった。


遺骨土砂 基地に使うな

 戦没者の遺骨まじりの土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使うなと訴える遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは、6月18日から県庁前広場、23日は平和祈念公園に移動しハンガーストライキを行った。具志堅さんは参加者に「日本が戦争に突き進む状況でも、未来は変えることができる。なぜなら私たちが主権者であるからだ。国が決めたことに従わされる存在ではない」と力強く語りかけた。

 2025ZENKOin相模原には、沖縄・全国を戦場にさせないと活動する「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」事務局長の新垣邦雄さんが参加する。また、韓国、台湾からパレスチナ現地を含む世界の平和を求める市民が参加し、戦争を止め、東アジアの平和をつくる展望を拓く国際連帯集会となる。参加し、ともに平和を築いていきましょう。

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