2025年07月18日 1879号 
            【国際連帯のZENKOin相模原へ/パレスチナ現地から参加】
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            ブラジル人がパレスチナを語る/「それは、人間だからです」/京都
             「パレスチナ・ガザのことを語るつどい」が7月6日、京都市で開かれた。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)京都が主催、約30人が参加した。 
             
             語り部はジェロニモ・ゲレスさん。支配人をしていた京都市内のホテルで、イスラエル軍関係者の宿泊予約取り消しを依頼したことから解雇された。不当解雇を裁判で争っている。 
             
             ジェロニモさんは、パレスチナの惨状と解雇にいたる自らの信条を語った。 
             
             軍関係者に取り消しの依頼をするメールにこうある。「当ホテルが戦争犯罪で起訴される可能性がある人物の共犯者・補助者と見なされるリスクを伴います」。予約取り消しはホテルの名誉を守る意味もあった。 
             
             ところが、駐日イスラエル大使、外務省や京都市が「国籍による差別」と問題をすり替え、会社に圧力をかけた。マスコミも「戦争犯罪」には触れず、ジェロニモさんに取材もしないで情報を垂れ流した。 
             
             直接の解雇理由は「誓約書」にサインしなかったことだ。業務命令(会社の指示に従うこと)、出向辞令書は受け入れたジェロニモさんだが「個人の信条を優先することなく、ホテル支配人としての業務にあたる」との誓約はできなかった。 
             
             サインしない理由を書面で提出した。「イスラエル軍関係者を受け入れないといけないことは私の良心に反する行為である」「会社員である前に、一人の人間であり、私の『個人の信条』は私の人生のどの場面でも最優先事項です」 
             
             この宣誓拒否・抗弁書が会社に被害を与える可能性ありとして解雇理由とされた。裁判官は和解を勧めているが、会社側は頑なだ。 
             
             「なぜ、日本に住んでいるブラジル人が、パレスチナの話をするのか。簡単に言えば人間だからです」。ジェロニモさんの話の始まりは、こんなフレーズからだった。その信条は十分に伝わった。 
             
             参加者からは、参院選挙に関わり、「参政党は排外主義で、要注意」「自民党西田昌司候補の落選運動をする」との発言があった。 
             
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