2025年07月18日 1879号

【「遺体が私と夫で男の子が息子だったら」/パレスチナ写真展に140人/大阪市】

 6月29〜30日、平和と民主主義をともにつくる会・大阪主催で、城東区で写真展を行ないました。パレスチナ・ガザの写真を中心に、京都祝園(ほうその)弾薬庫、京橋戦跡の写真も展示しました。

 小学生から高齢の方まで、140人近くが参加。食料配給をとりに来たパレスチナの人々をイスラエル軍が1か月で500人以上殺していることに、多くの方が驚いていました。「この並んだ遺体が私と夫で、立っている男の子が自分の息子だったらと思うと…」と涙ぐんでいた女性は「三菱重工のことは知らなかったので勉強になりました」と言います。朝鮮から苦労して帰ってきた戦争体験を話してくれた高齢の女性は「なんでトランプとイスラエルは戦争するの! 戦争はこりごり!」と憤っておられました。

 寄せられた感想を紹介します。「パレスチナ、祝園、大阪をつなげた写真展、良かったです。西岸での闘いの写真やイギリスなど世界の反対運動が紹介されているのが心強いです。闘いの写真はなかなか見る機会がないので貴重だと思います」「中学校の校長をしております。子どもたちが戦争に行かなくていい世の中をつくるのが私たちの使命だと考えています。自らの手で平和な世の中をつくる担い手となるように教育していかなければならないと感じています」「人の体だけではなく、心や歴史にも傷を刻む戦争は本当にいけないことだと思った。自分のことだけではなく相手のことを考えられるようになればいいのにと思った(小学生)」

 2025ZENKOにパレスチナから連帯を求めてゲストが来日することを語ると、その場で2人の方がチケットを買ってくれ、参加を検討するという方も多数いました。パレスチナに心を寄せる温かい反応に、スタッフ全員、勇気をもらうことができました。

(平和と民主主義をともにつくる会・大阪 松尾孝子)

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