2025年07月25日 1880号

【議会を変える市民と変える/新人議員の初議会 祝園弾薬庫問題で初質問/京都府精華町議 神田たかひろ】

 6月精華町議会で、私は、陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地における弾薬庫の増設、安全対策について初の質問をしました。

 質問―防衛省は「火薬庫8棟の整備に着手していますが、新たに6棟の火薬庫を整備する予定です」と公表しています(2024年12月)。「ほうそのネット」が近畿中部防衛局に、今後さらなる増設の計画はあるかと質問しましたところ、回答は「今後の新たな火薬庫の新設については、部隊運用上の利便性や各自衛隊施設の用地の地積など、総合的に勘案して整備場所を検討しているところであり、現時点で確たることは申し上げられません」というものです。

 広大な用地を有する祝園分屯地に、今後さらに増設される可能性があることについていかがお考えか。

 町の答弁は「現在のところ、さらに新たな火薬庫等の増設に係る説明は受けておらず、臆測に基づいての答弁はいたしかねる」というものでした。

 防衛省はまだ追加を言ってくる可能性があり、それに対してどのように対応するのか、町内部でじっくりと事前検討してもらいたいです。

 総務事業委員会で、2件の請願が審査されました。

(1)「祝園弾薬庫増設計画全体についての住民説明会を求める意見書を防衛省に提出する請願書」

 →委員7人中、神田を含め4人の賛成で採択されました。町民みなさんの声が議会を動かしました!

 7月1日の本会議では残念ながら、意見書賛成少数で不採択です。

(2)「長射程ミサイルを保管しないよう国に意見書提出を求める請願書」

 →賛成しましたが、残念ながら賛成少数で不採択です。

 敵基地攻撃能力を持つ長射程ミサイルが保管されようとしていることの問題点を引き続き追及します。

 同じ1日に、近畿中部防衛局から議員に弾薬庫増設工事の説明があり、質問を提出しています。

(1)「なぜ、祝園分屯地に火薬庫を整備するのか」と説明されているが、ジュネーブ条約の「軍民分離」は考慮しているか。

(2)「ミサイルが発射可能な装備・装置もなく、配備する計画もありません」とあるが、12式地対艦誘導弾は発射装置が車載式であり、分屯地に発射車両が来れば発射可能と理解するがいかがか。

 防衛局に具体的な回答を迫り、さらに追及していきます。
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