2025年07月25日 1880号
【2025ZENKOin相模原へ】
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戦雲(いくさふむ)を吹き飛ばす/京都・祝園弾薬庫増設反対に連帯/兵庫・西宮
「パレスチナ・世界の民衆に連帯し、戦雲(いくさふむ)を吹き飛ばす集い」が7月6日、西宮市で開催された。ミサイル弾薬庫問題を訴えて京都・精華町議選に初当選した神田たかひろさんが次のように講演した。
―2024年3月、「京都・祝園(ほうその)ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」(ほうそのネット)が結成され、副代表となった。なぜ結成されたのか? 長射程ミサイル大型火薬庫の主要な4基地のひとつになったからだ。
昨年6月、沖縄勝連分屯地の基地増設反対運動を見、今年2月、沖縄・西日本ネットワーク(沖西ネット)結成集会に参加していたことが、町議選への立候補を後押しした。当選後は、弾薬庫新設の住民説明を求める請願書等に賛成討論した。住民説明会を求める1万3千の署名、組織票の無い神田に587票が入ったことを防衛省は気にしている。今月説明会が開催されることになり、対象も近隣地域から精華町全域になったと思う。
基地交付金は町予算の1%程度だが、給食センターも保健センターも補助金が出ないと言われたのに、防災食育センターや防災保健センターの名称で防衛省が補助金を出す。
10月の祝園現地集会には、ぜひ来て下さい―。
その後、みんなでパレスチナの歌を合唱。阪神地域でのイスラエル協力企業抗議行動・駅前行動、与那国島を訪れて町長選活動や平和ライブに参加した報告が続く。平和と福祉のまち西宮をつくる会の語り継ぐ戦争の取り組み、介護事業所への独自支援策検討を求める活動、西宮市の財政構造改善計画の反対活動など多彩な報告も行われた。(ZENKO兵庫・加瀬秀雄)

ひらかたのつどい/政府交渉の追及を伝える 精華町議選神田さん当選の意義も
7月6日大阪府枚方市で2025ZENKOひらかたのつどいが開催され、弾薬庫問題やパレスチナ問題などを話し合った。メインスピーカーはほうそのネット共同代表、呉羽真弓さん。
精華町の隣に住み、元・木津川市議でもある呉羽さんはこれまでにも、行政や防衛省に質問書の提出などを行っている。6月6〜7日の東京行動では、今までになく多数の政府関係者や省庁職員の出席を実現させ、内容に不満はあるが回答を得られた。「沖西ネット」として連帯行動できたからだと思う、と呉羽さん。
「ジュネーブ条約の軍民分離の原則について質問すると、『戦時における規定であり、平時だと関係ない』との答え。国際赤十字委員会の見解を基に反論済みだ。弾薬庫のコンクリート壁の厚さは建築基準法で15〜20aだが、NATO(北大西洋条約機構)では弾薬庫の壁は40a基準。火薬取締法に基づく保安距離は国際基準の3分の1しかない。政府側は『適正に弾薬管理ができる日本は、国際基準に従う必要はない』と言う」。
呉羽さんは行政側の知識不足や無理解、ごまかしに度々直面してきた。「今後さらなる増設計画はあるのか?と聞くと、『現時点ではその予定はない』。そういう種類の答えは半年後に覆されたこともある。将来的にもないのか?と時期を含めて聞くと回答がない」
質疑応答では、精華町議選で神田たかひろさんが当選したことに「非常に心強い。議会で町長が神田さんの質問に動揺し失言する一幕もあった(失言は撤回済み)」と語った。7月22、24、26日に精華町では住民説明会が予定されている。
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