2025年08月01日 1881号
【2025参院選/平和のバトン受け継いだ/揺るがぬ民意で島々を戦場にさせない/オール沖縄高良沙哉さん初当選】
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第27回参議院選挙は自公大敗となった。MDSは、比例代表では社民党大椿ゆうこ・山城博治候補を、選挙区は立憲野党の共同候補や共産党候補を支持し、街頭宣伝や電話かけ、対話に力を尽くすとともに、差別・排外主義反対の緊急行動を各地で繰り広げた。
7月20日21時半過ぎ、オール沖縄の支援者が開票を見守る那覇市教育福祉会館に当確の報道が入る。拍手がわき起こり、思わず涙ぐむ高良沙哉(たからさちか)さんと玉城デニー知事を中心に喜びのカチャーシーだ。
支援者を前に高良さんは「続いてきた平和の一議席のバトンを受け継ぐことができた。オール沖縄の弱まりとの声もあるが、民意は揺らいでいない。国政の場に沖縄の声を届け、生活者の視点をいかす政治を実現する。選挙で出てきた排外主義的動きは憲法とは相容れず、人権が保障される社会の実現こそ必要」と語る。
「島々にまで軍拡が進む中、決して沖縄を再び戦場にしない。辺野古の問題も、日本の政治で訴えが届かずとも、国際社会を味方にして止める新たな動きも起こしていく」と、決意の言葉に再び大きな拍手が広がる。
高良さんは26万5203票、自民候補に約3万3千票の差をつけた。

闘い続けると山城さん
残念ながら及ばなかった社民党比例代表候補・山城博治さん。19日うるま市の最終演説では「95年、『世界一危険だ、普天間は返還する』と言って何十年経つのか。即時閉鎖せよ、辺野古は断念せよと、沖縄の人間こそ言う時。石垣、宮古から戦争が始まろうとしている。沖縄が一つになって声をそろえれば止めるのは可能だ」と最後まで訴えた。
選挙戦が終わった今、「この選挙、反戦平和の声は全国になかなか届かなかった。右派の伸長もあり厳しいが、引き続き粘り強くともに闘っていこう」と改めて呼びかけている。
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