2025年08月01日 1881号
【大椿ゆうこさん、届かず/差別・排外主義との闘いは続く】
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再選をめざした大椿ゆうこ候補(社民党比例代表)は、参院選初挑戦の前々回(1万5445票)の4倍近く、5万9279票の個人名票を集めたが、議席獲得には至らなかった。
議員会館事務所の撤収作業開始を伝えるX(旧ツイッター)投稿には、「大椿さんは国会に必要な人。必ず戻って来て」「シスターフッドあふれる選挙戦、とても共感が多かった」などの返信が相次いだ。事務所内で朝食をとる大椿さんの姿に重ねて「わたしたちもしっかり食べ、闘い続けよう。生活も社会も続く。選挙と選挙の間こそ、わたしたちの出番」と記したポストも。
選挙戦最終日、大椿さんがマイク納めの場所に選んだのは、日本有数のコリアンタウン東京・新大久保。在日コリアンのみならず多くの外国籍の人たちが行き交う街で訴えた。
「異様な選挙。『日本人ファースト』を掲げる参政党が議席を伸ばすと分かるや、各政党が外国人を規制する政策を打ち出した。この国にはすでに370万人の外国人が隣人、友達、家族として暮らしている。私の連れ合いもスペイン国籍のカタルーニャ人」「差別してはいけないということが今、政治家に最も通じない。国会には“質問”の体(てい)をとったヘイトスピーチが山ほど」「本会議場で片山さつき議員がトランスジェンダーの人たちを叩き始めた時、私は『ヘイトスピーチやめろ』と声を出した。差別をやめろ、と言える国会議員を増やさない限り、広がる外国人排斥の流れを止めることはできない」
差別・排外主義の震源地は国会だ。大椿さんは“殺害予告”にも屈せず、差別・排外主義と全力で闘いぬいた。その闘いを今度は、国会の外にいることになった大椿さんとともに私たち市民が引き継いでいく。

人権否定の参政党憲法構想案に緊急抗議/横浜
横浜・桜木町駅前で7月18日、参政党の新日本憲法構想案に抗議する緊急アクションが行われた。飛び入り参加もあり100人ほどに膨らんだ。「ファーストは誰かを排除することになる」「女の価値を産む産まないで決めるな」などのプラカードを掲げて、人権を守ることを強調した。
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