2025年08月08日 1882号
【議会を変える/大阪狭山市議 小芝ひでとし/そうはいかないぞ 市民軽視の拙速市政】
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昨年から取り組みが続いている幼稚園の統廃合問題について報告する前に、大阪狭山市の議会の中での特徴的な二つの出来事を報告します。
一つは、「市町村合併」に前のめりな維新古川市政の「議会軽視」に対して、大阪維新の会を除く5会派すべてで申し入れを行ったことです。今年4月25日に「南河内基礎自治機能充実強化協議会」なるものが、大阪府の主導の下に設置されました。そこに、羽曳野(はびきの)市、太子町、河南(かなん)町、千早赤阪村とともに大阪狭山市が、市議会への報告もなく参加したのでした。会の規約には、「市町村合併の調査及び研究」という文言も盛り込まれています。
議会軽視のこの参加に対し、ええまち狭山・共創みらい・公明党・政風クラブ・日本共産党議員団の5会派は、古川市長に、本会への参画について「その意義や目的、効果、市民への影響などを検証され、退会を含め、再考されるよう」申し入れを行いました。
二つめは、先の3月議会で継続審査となった大阪狭山市版教育基本条例「大阪狭山市未来に輝く教育のまち条例案」を古川市長自ら撤回を申し出て、6月議会初日に議会で承認したことです。
いずれも、市民にとって非常に重要な課題であるにもかかわらず、性急に物事を進めようとする市民軽視の拙速な古川市政の表れと言えます。
さて、私たちが取り組んできた幼稚園の統廃合問題は、今、新しい局面を迎えています。「3つの幼稚園と1つのこども園を1つの新こども園に統合する」と言われていたこの方針は、実は、「新こども園を開園するまでに3つの幼稚園を廃園にする」公立幼稚園つぶしの方針であったことが明白になったのです。
7月13日、私たちは「公立幼稚園つぶしは、もうやめて!幼稚園の入園募集の再開・継続を求めるつどい」を開催し、9月議会への請願の提出を目指すと共に、至急、公開質問状を作成し、説明会開催を求めていくことを確認しました。条例は可決・成立はしたけれど、「住民・保護者は納得していない」「おかしいことは、おかしい」と声を上げ続けていきたいと思います。
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