2025年08月15日 1883号

【BDS(ボイコット 投資引き揚げ 制裁)国際共同行動/ 韓国 台湾 沖縄・全国結ぶ平和の闘い/2025ZENKOが発信】

 のべ1000人が参加した2025ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)in相模原(7/26〜27)での行動方針決議を踏まえ8月3日、全国実行委員会が開かれた。▽モハマド・アローシュさん(パレスチナ労働者闘争ユニオン委員長)の「占領と虐殺を止めパレスチナ国家の樹立を」とのオンラインでの訴え(7/28)にも応え、中東・米国・日本を結ぶ「BDS国際共同行動WEEK」(第1分科会決議)▽東アジアの平和へ韓国、台湾、沖縄・全国の反戦・平和運動を結び、京都・祝園(ほうその)ミサイル弾薬庫をつくらせない「10・19祝園全国大集会」結集(第2分科会決議)など、今秋期の取り組みが確認された。主要分科会の論議を紹介する。


第1分科会/STOPガザ虐殺! パレスチナ解放国際共同行動呼びかけ

 パレスチナ解放のための方針を議論した第1分科会。

 PWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)委員長モハマド・アローシュさんからビデオメッセージが届いた。「われわれは不可能なことを求めているのではない。あらゆる正当な手段で闘い、自由を実現する」

 「想像してほしい。世界中の港湾労働者がイスラエルへの武器積み込みを拒否する状況を」。全世界の労働者に闘いを呼びかけるのはUWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)事務局長サミール・アディルさん。「パレスチナ問題は中東地域の問題ではない。帝国主義の野蛮さを全世界に押し付けるもの。パレスチナ人民を防衛することは全人類を守ることだ」。参加する労働組合などは昨年9月の設立時から倍以上、50団体を超えている。パレスチナの国家承認、ガザ診療所建設などを緊急行動方針に掲げている。

 DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の国際委員会運営委員アンリン・ワンさんは、イスラエルを孤立化させる重要な闘いであるBDS(ボイコット・投資引き揚げ・制裁)運動の成果を強調した。イスラエルに採掘権料を支払う石油資本シェブロンのボイコット、兵器・部品を輸送する海運企業マースクへの抗議行動などの報告とともに、兵器製造ラインにロボットを供給する日本企業ファナックの米国支店を対象とするプランが示された。

 これを受け、ZENKOは全国各地で取り組んでいるイスラエル協力企業への要請行動をさらに強化する方針として、ファナックだけでなく、三菱重工やIHIなどの米国支店にも同時要請する行動週間を提案。三菱重工アメリカはシアトル、ボストンなど全米に多くの事務所や工場がある。DSA各支部との連携を強めることができる。

 この日米共同行動に対しUWFPPが賛同し、世界に拡げる。UWFPPは、イスラエル軍関係者への予約キャンセル依頼で不当解雇されたジェロニモさんの裁判闘争も支援する。元ホテル支配人ジェロニモさんは自分の信条に従い、勝利をめざして闘う決意を示した。

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