2025年09月05日 1885号
【一生懸命働いた人の窮地は理不尽/万博工事未払い問題を追及する全国集会に300人/大阪】
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8月23日、大阪市で「万博工事未払い追及全国集会〜維新よ、国よ、“いのち”を奪うな〜」が行われ、300人以上が結集した。
万博工事で、アンゴラ、中国、マルタ、ドイツ、アメリカなど10か国のパビリオン建設に携わった下請け業者らが、4億円以上に上る未払い工事代金の支払いを訴えている(8/20時点)。
西谷文和さん(フリージャーナリスト)が「最大の責任は吉村洋文大阪府知事にある。海外パビリオンをゼネコンが引き受けなかったために、知事は中小企業に頭を下げてお願いしたのだから。閉幕に逃げ込ませない9月が勝負」。「民・民問題」=民間だけの責任ではなく維新府市政が引き起こした被害だと告発した。
「万博工事未払い問題被害者の会」の当事者が切迫した事態を訴える。
「国家プロジェクトでこんなに未払いが起きたことがありますか? 『いつ金を払ってくれるんだ』『子どもが生まれたばっかりなのに、どうしてくれる』『マンションから追い出されてしまう。助けてほしい』という仲間の声に胃も痛んでいる。過酷な現場で一生懸命に働いてきた人たちがこんなに追い詰められるのは理不尽だ。1日でも早い救済を」(Aさん)
「後わずかで万博も閉幕。自分たちがこの工事を請け負って良かったと最後に思えるよう、発信し続けていく。売れるものはすべて売り、車も売って、最後に残るのは、もう自分の命しかない。絶対に負けたらアカンという気持ちだ。一刻も早い解決をみなさんと協力し進めたい」(Bさん)
れいわ新選組、立憲民主党、共産党、社民党の現・前国会議員や府内の自治体首長、議員も応援に駆けつけた。公共の工事を担った労働者が切り捨てられる現状に、参加した市民は怒り心頭。「夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会」をはじめユニオンや個人が、問題解決に向けた行動を呼びかけ、全体で共有した。
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