2025年09月19日 1887号

【みるよむ(744)2025年8月30日配信/パレスチナの市民的抵抗は必ず勝利する/−2025ZENKO PWSUアローシュさんのメッセージ】

 7月26〜27日,2025ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)に、パレスチナの市民レジスタンスの先頭に立つモハマド・アローシュさん(PWSU〈パレスチナ労働者闘争ユニオン〉委員長)がパレスチナ解放をめざす国際連帯のメッセージを寄せた。今回の映像は、その訴えに日本語音声と字幕を付けたものだ。

 今、ガザ、パレスチナはイスラエル軍による攻撃で、毎日何十人、何百人もの犠牲者が出ている。だが、アローシュさんは「傷ついた心の奥底から、包囲されたガザから、屈しないエルサレムから…人民の意志は決して敗れない」と訴える。日々命の危機にさらされる中からの重い言葉である。

 そして、どんなに困難で悲惨な状況であっても、「パレスチナ人民は白旗を掲げません」「市民的抵抗の道(市民レジスタンス)を進む」と確信を明言する。「パレスチナは血を流しています。しかし決して屈服しません」

 アローシュさんはガザ、パレスチナの問題は「人類的試練であり、国際正義、人間の良心、そして戦争と虐殺の苦しみの後に築かれた国際秩序そのものに対する試練」と訴える。「子どもたちが殺戮から解放されること、占領・植民地主義・人種差別が終わることを求めている」と呼びかける。

連帯で展望切り開く

 虐殺を止め、占領を終わらせ、パレスチナ国家建設を進めるために、国際的な連帯闘争で「暗闇がいかに深くとも、自由は必ず到来する」という展望を共に切り開こう。

 「皆さん、これからも共に闘い続けましょう」という訴えに、BDS(ボイコット・投資引き揚げ・制裁)運動を広げ、三菱重工によるイスラエルのF―35部品生産などや、政府の軍事的経済的加担をやめさせる闘いで応えたい。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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