2025年10月03日 1889号
【戦争法強行採決10年/あきらめず声を上げ続けよう/国会正門前に2300人】
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安全保障関連法(戦争法)の強行採決から10年となる9月19日、総がかり行動実行委員会は「武力で平和はつくれない!戦争法廃止!国会正門前大行動」を行った。「軍事費拡大絶対反対」「軍事費よりもくらしにまわせ」「武器の輸出は憲法違反」と2300人が声を上げた。
主催者あいさつで菱山南帆子さんは「この10年間アンカーのような役割を私たちは果たしてきた。多くの市民の変わりたい、変えたいという思いをかたちにできるのは、ここに集まる皆さんの力だ」と10年の19日行動≠振り返り、意義を示した。続けて、参政党らが秋の臨時国会に提出を目指す「スパイ防止法」に警鐘を鳴らす。「戦前、共産党員、宗教家、私たちのような平和運動家が弾圧されてきたとんでもない法律、思想弾圧だ。絶対に戦前のような状態に戻してはならない、という思いを新たにしよう」と力を込めた。
福島みずほ社民党党首は「この10年間、戦争へ近づいた。戦争をできる国から戦争する国になった。安保3文書、防衛生産基盤(=軍需産業)強化法、重要土地規制法などひどい法律ができた。さらに弾薬庫130か所、長距離ミサイル配備。この流れをみなさんと変えていこう」と訴え、「戦争は嘘と秘密と捏造(ねつぞう)から始まる」とスパイ防止法の危険性を重ねて強調した。
田村智子日本共産党委員長ら国会議員が連帯発言。「移住者と連帯するネットワーク」の山岸素子事務局長は「外国人を不満のスケープゴートにしないで」と排外主義を批判した。
マイクを握る発言者は一様に声を上げ続けること≠フ重要性を繰り返した。そして、菱山さんの「あきらめないで、みんなで政治を変えよう」のアピールが刻まれた。
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