2025年10月10日 1890号

【「ガザ即時停戦」決議 全会一致採択/東京・日野市議会/「行動すれば変わる」「市民の誇り」】

 9月29日、日野市議会本会議で「ガザ地区における即時停戦および民間人保護を求める決議」が全員賛成で採択されました。

 私は、先立つ9月3日の企画総務委員会で請願者として主旨説明し、3点強調しました。一つ、イスラエルの蛮行には国連をはじめ多くの国が怒っている。二つ、ガザの市民は飢餓・瀕死の状態。議員の皆さん一人一人が自分の子や孫のことに引き寄せて考えてほしい。三つ、いま私たちにできるのは、イスラエルに強く抗議するよう政府に働きかけること。だから決議を上げて世論を起こそう。

 議員さんからは「ウクライナ戦争の時も市議会として決議を上げた。ガザ問題でも決議は当然」「この命(いのち)の問題は議員としての良識が問われる」などの好意的発言がありました。

 なぜ請願を行ったのか。第一に、7月に開いたガザ写真展(80名参加)のアンケートの「何とかしなければ」という声に応えたい。第二に、ガザの事態は日増しに悪化しているのに、停戦決議を上げた自治体は、ネットで調査する限り最近は少なかったからです。

 請願の成案は、議員総体の意志を示すことを目的に誰でも賛成できる今年6月の国連総会決議を市議会として支持する内容にしました。知人・友人から、またイベントで約150筆の賛同署名を集め、市議会事務局に提出。そして議会各会派を3度訪問し、資料の配布や請願内容の説明。「請願趣旨に賛成です」「資料を拝見します」などの反応が返ってきました。

 委員会審議はワッピーの会2人も傍聴し、予想を超える結果にびっくり。立場はいろいろでも、「皆さん気持ちは同じだな」と勇気をいただきました。ネットで視聴していた仲間からは「行動すれば変わるのだということを生で見ました。日野市民の誇りです」との返信をもらいました。

 決議採択を踏まえ、次はこの決議を市民に拡げ、その実現のため対政府要請署名へとステップアップの行動を始める予定です。

(東京・日野市 ワッピー〈World Peace〉の会 立山正隆)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS