2025年10月10日 1890号
【脱原発と気候正義に向けて/ともに声をあげよう/さようなら原発全国集会に4500人】
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脱原発と気候正義を掲げる「さようなら原発全国集会」が9月23日、「さようなら原発」一千万署名 市民の会主催で東京・代々木公園で開かれ、4500人が全国各地から集まった。
若い世代がともに声をあげよう≠ニアピール。気候危機問題に取り組む市民団体「ワタシのミライ」の川崎彩子さんは「いま大きな不正義を目の当たりにしている。占領された土地に気候正義はない。原発によって汚染され奪われた土地に正義はない。気候危機という暴力が弱い者いじめをする世界に正義はない」。
「Fridays For Future Tokyo」の大学1年生、門脇颯生さんは「日本は気候危機に対して加害の立場、そして原発に対して不誠実だ」。 若者の政治参画を目指す「No Youth No Japan」共同代表足立あゆみさんは、島根原発から30キロ圏内の鳥取県境港市の出身。「福島で発電した電力を都市部で利用。しかし事故の被害は福島が受ける。自分の地元と重ねると他人事ではない」
「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」の請求代表者の一人、寺田恭子さんは「県民投票条例は4月の県議会で否決されたが、署名活動を通じて、一人ひとりとの対話が大切だと感じた。原発について、どう考えたらいいか分からない人がたくさんいると思う。話し合っていきたい」。
ルポライターの鎌田慧さん、作家の落合恵子さん、東京大学名誉教授の高橋哲哉さんも登壇した。
アジア初の原発ゼロを実現した台湾の「緑色公民行動連盟」事務局長ツィ・スーシンさんは、22万人が集結したデモなど、反原発運動の熱気を報告した。
集会終了後、周辺をデモ行進。「原発やめたらいい気分」「石炭やめたらいい気分」などとコールした。

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