2025年10月10日 1890号
【再編強化される首都圏の軍事基地/「軍民分離」原則で戦争から民衆を守ろう/ZENKO首都圏反基地交流会】
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ZENKO首都圏反基地交流会は9月28日、横浜・鶴見で学習会を開いた。
ZENKO関東の神谷宗孝さんは、再編されつつある首都圏の軍事態勢の特徴として、▽指揮統制中枢機能の強化▽日米一体の遠距離機動展開の強化▽電子・サイバー・宇宙への展開強化▽補給の指揮系統の一元化と特定港湾施設の軍事利用▽医療・衛生部隊の訓練強化▽練馬・朝霞(あさか)駐屯地の改編、戦車まで装備した首都戒厳治安出動部隊の強化―を挙げ、「こうした状況が放置されれば、都内でも市民生活の場からミサイルが発射され、市民の頭上に爆弾や破片が降り注ぐことになる」と警鐘を鳴らす。
「国際人道法、軍民分離の原則を学び直そう」と話し始めたのは、横浜「ノースドックいいんかい」の金森裕之さん。「パレスチナなど国際人道法が守られていない現実があるからといって『法の支配』を諦めるわけにいかない。無防備地域宣言運動やBDS(ボイコット・投資引き揚げ・制裁)運動は、戦争の惨禍から民衆を守る取り組みが不断に続いていることを示すもの。国際人道法が求める紛争下での民間人保護を国内で実現する運動を始めよう」と呼びかけた。
討議では、品川区で進められている「敵基地攻撃ミサイル配備中止を国に求める請願」区議会採択をめざす運動などが紹介され、ガザの飢餓と虐殺を止めるためのAFZ(アパルトヘイトのない空間)登録のアピールもあった。
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