2025年10月24日 1892号
【市民の暮らしを大切にする横浜市を目指して/平和と民主主義をともにつくる会・かながわ総会】
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「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ(ともにつくる会)」は10月4日、総会を開催。代表の藤川祥子(さちこ)さんが横浜市政への思いを語り、参加者を交えて「わいわいミーティング」も行われた。
藤川さんは「ひとりごとはみんなのこと」を基軸にこれからの市政を提起した。自治基本条例や住民自治基本条例などを制定し、市民が積極的に制度設計に関わっていく市政を目指す。
区長公選制・区議会設置も求めていく。
「小学校・中学校の自校給食を成し遂げたい。災害対策、学校休暇期間に子ども食堂としての活用もできる」。また、「病院・介護施設・福祉施設への設備投資補助、敬老パスの無料化、水道料金値下げなど。今お金がなくて大変な思いをしている人の助けになる」。
排外主義がはびこる現状に懸念を示し、「外国につながる人びととともに豊かに生きる社会」をつくるためとして、「横浜市在住の外国人の国籍は170か国ほど。170の多言語対応は不可能に近い。やさしい日本語¢ホ応を拡充していきたい。災害対応にもつながる」と語った。
藤川さんをはじめ「ともにつくる会」の会員が協力している「フードパントリーつくの」の活動について、「月2回行っている。こちらの体制が整っていないケースもあり、窮状を訴えてくる人に対応できないこともある。鶴見区役所の食堂が閉鎖された。そこを活用できないかと考えている」と述べた。
助けて≠フ声に応える
様々な質問、意見が挙がった。
ドヤ(簡易宿泊所)が立ち並ぶ寿町問題への対策についての質問には、「昨年の年末、炊き出しボランティアに参加した。そこで暮らす人びとは、たまたまそこに行きついた。私だったかもしれない…。分断ではなくつながっている。そこにいる人たちと何ができるかを考えていきたい」。藤川さんは、阪神淡路大震災のボランティアに参加した経験もある。
生活保護についての意見も求められた。「生活保護を受ける『生活レベル』の人がほとんど受けられていない。捕捉率は2割。ともにつくる会としても8月13日に要請行動を行っている。助けてください≠フ声には応えていかねばならない」
不登校児童の健康診断受診の全校実施やそのような児童がいる家庭への経済支援の要請も訴えられた。
藤川さんは、意見、質問に真摯に対応するとともに、丁寧にメモを取ることも怠らない。
期待も高まる。「弱い立場の声は届きにくい。これからも市民目線を続けてほしい」「政治に対するあきらめの声をよく耳にする。そのような人を変えてほしい」
替え歌・コントに大喝采
藤川さんの真骨頂は、みんなを笑顔にするお笑い≠ノあるようだ。『神田川』の替え歌で「♪あなたはもう忘れたかしらお米5キロの平均価格/♪去年のはじめは2千円とちょっと/♪秋の頃からどんどん上がりいつの間にやら4千5百円/♪政治家の無策に芯まで冷えて/♪古米、古古米、古古古米何もよくならなかった/♪ただ小泉がやってるふりをしてただけ」と昨今の米問題を風刺。恒例の「にゃんこ日報」の二人によるコントとともに大爆笑、大喝采を受けた。
「ともにつくる会」は、山下ふ頭再開発に関して市民参加を求める署名活動、米軍施設横浜ノースドックやマイナ保険証の問題に取り組んできた。今後も横浜市に対する要請行動を継続する。
そして、「藤川祥子公式LINEアカウント」1000人、「ともにつくる会」会員300人を目指し、藤川支援の輪を広げていく。



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