2025年10月24日 1892号

【停戦実現かちとった市民の力で/パレスチナ解放 世界の平和へ/10・13団結まつりが発信】

 「ガザ・パレスチナの虐殺を今すぐ止めよう!」をメインスローガンに「団結まつり」が10月13日、大阪市内で開催された(主催ZENKO〈平和と民主主義をめざす全国交歓会〉)。1000人が訴えに聞き入り、模擬店を楽しんだ。

 毎年、さまざまな課題で闘う人びとが連帯を広げる「まつり」。今年は、パレスチナ解放が中心課題だ。

 ステージの下に幅6bのパレスチナ国旗が広げられた。ステージに参加者が次々と上がり、連帯の一言をつないだ。「虐殺をやめろ」「パレスチナに自由を」。この場面をSNSのXで配信。世界にそしてパレスチナの人びとに届けた。

 この日は停戦が発効し、その後「人質と拘束者の交換」が行われる。田中拓真ZENKO共同代表は「停戦実現は世界の市民の闘いの成果だ」とあいさつした。中東の労働組合を中心に結成されたUWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)のメッセージを紹介。戦争の停止は闘いの終わりを意味しない。国際連帯の闘いが真の勝利をもたらすことを強調した。

 労働者・市民の連帯した闘いが勝利をもたらす。パレスチナ問題に限られたことではない。「まつり」に持ち寄られた課題に必要なことだ。ミサイル配備、弾薬庫増設から老朽原発、カジノ、雇い止めなどとの闘い。みなそうだ。

 一人から入れる労働組合「なかまユニオン」の若者がオリジナル曲『もう一人じゃない』と歌った。パレスチナや平和への思いがほとばしったダンスパフォーマンスやエイサー、ZENKOユースアピールなど、多くの若い世代が「団結」「連帯」を訴えた。どの闘いにも必要な言葉だ。

 パレスチナ現地で非武装で闘うPWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)のモハマド・アローシュ委員長(11月、来日予定)も国際連帯の闘いが「かけがえのない道徳的・政治的支えだ」とメッセージを寄せている。「団結まつり」の力強い響きが感じられた。



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