2025年10月31日 1893号

【極右高市政権にノー】

 極右高市政権に“反ファシズム統一戦線”で立ち向かう決意を固めた総がかり国会開会日行動。伊波洋一参院議員(沖縄の風)は「沖縄・全国の戦場化を許さない」と訴えた。(10月21日 国会前)



新たな戦前にするな!スパイ防止法反対!/国会議員会館前に700人

 臨時国会開会・首相指名直前の10月19日、総がかり行動実行委員会の「新たな戦前にするな!スパイ防止法反対!大軍拡許すな!国会議員会館前行動」に700人が結集した。

 憲法共同センター小田川義和さんが「自民党の右傾化を後押しする政党・勢力が主張を強めている。掃きだめ連立≠ェ高市早苗を神輿(みこし)に成立。政治の逆流と闘う市民の運動、共闘を強めよう」と主催者あいさつ。

 共産党吉良よし子参院議員は「日本維新の会は連立への絶対条件として議員定数削減を掲げる。小選挙区をそのままに、多様な民意が反映される仕組み、比例代表の定数50人を削減する。これは身を切る改革ではない。民意を切り捨てる改悪そのものだ」と断罪した。

 「経済安保法に異議ありキャンペーン」杉原こうじさんは、高市が公約に掲げ、自民・維新・国民民主・参政が狙う“スパイ防止法”について「参政党・神谷宗幣代表は『極端な思想の公務員はやめてもらう』とレッドパージを公言している。萎縮せず反論しよう。『あなたがたこそ統一教会の一味ではないか。世界になくて日本にあるものは憲法9条だ』」と呼びかけた。

 「祝園のミサイルいらない全国集会に今2700人が結集している」と現地から報告を受けエールを交換。社民党・福島みずほ参院議員、韓国「日韓和解と平和プラットホーム」から連帯メッセージが寄せられた。


国連勧告実現へ集会・デモ/排外主義の拡大を強く批判/東京・新宿

 10月12日、新宿駅周辺で国連・人権勧告の実現をめざす集会とデモが行われた。2013年に国連が日本軍性奴隷制度について勧告した際、安倍内閣が「法的拘束力がない」と拒否したことを契機に実行委員会が結成され世界人権デー前後に毎年開催されてきた。今年は、排外主義の参政党らが影響を拡大し、安倍を信奉し改憲をもくろむ高市自民党新総裁となる中、警戒心と批判が相次いだ。

 「韓国大法院で植民地主義の責任が追及されても安倍は『65年日韓協定で解決済み』と無視した。高市は、私たちは先の戦争の当事者ではないから反省はしない、と言う。一方、小和田元国際司法裁判所長は、まだ日韓関係の歴史問題は解決していない、と述べている。あきらめずに植民地主義の日本の責任を追及したい」(強制動員問題解決と過去精算のための共同行動)

 「日本の難民認定率はあまりにも低い。その上、日本で生まれて大学進学した者や病気の者、子どもを残して父親だけを送還する。運転免許証を取り上げる。外国人を犯罪者のようにみなす排外主義が拡大し、強制送還、送還の脅迫が強まっている」(SYI〈収容者友人有志一同〉)

 デモでは「ヘイトスピーチを放置するな」「夫婦別姓を認めろ」「補助金を朝鮮学校に」「包括的反差別法をつくろう」などが訴えられた。原発避難者住宅追い出し裁判で国連勧告実施を求める「許さない会」も参加した。


血まみれ部品の製造やめろ/IHI本社前アクション

 BNC(パレスチナBDS全国委員会)が発した10月13〜18日F35戦闘機飛ばすなアクションウィークの呼びかけに応え、東京では10月15日、江東区豊洲のIHI本社に対し「ジェノサイドに加担するエンジン部品の供給を中止せよ」と求めるアクションが行われた。武器取引反対ネットワーク(NAJAT)など4団体の呼びかけ。

 IHIは昨年4月、F35に搭載されるエンジンの部品を米軍需企業「Pratt & Whitney」に初出荷した。IHI製造の部品が組み込まれたF35がイスラエルに渡る可能性は全く否定できない。イスラエル軍のF35はガザ攻撃にも使われ、多くのパレスチナ人を虐殺してきた。

 NAJATの杉原浩司さんは「今いったん停戦になったが、占領の構造は何も変わっていない。血まみれの取引にIHIが手を染め続けることは絶対に許されない」と抗議。駆けつけた35人の参加者は「ジェサイドへの加担をやめろ」「殺しで儲ける企業はいらない」「血まみれ部品の製造やめろ」「IHIは恥を知れ」と繰り返しコールをぶつける。

 IHI井手博社長に宛てた、「イスラエルの犯罪を可能とするグローバルにつながった加担のチェーン」(BNC呼びかけ)から直ちに降りるよう強く求める要請書を警備担当者に受け取らせた。

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