2025年11月14日 1895号

【ボイコット[B] 投資引き揚げ[D] 制裁[S]強化を/我々の活動は終わっていない/2025年10月9日 BNC(パレスチナBDS全国委員会)声明(要旨)】

 パレスチナ・ガザ停戦合意を受け、BDS運動の一層の強化を呼びかけるBNC(パレスチナBDS全国委員会)声明を紹介する。

 今回の停戦ではパレスチナ人に対するイスラエルのジェノサイドを止めることはできない。意味のある説明責任が果たされることだけがそれを可能にする。

 我々の活動はまだ終わっていない! BDS運動は世界中の何百万人もの支援者に、イスラエルによるジェノサイドと数十年にわたる入植者植民地主義・アパルトヘイト・不法占領の体制を終わらせるために圧力を高めるよう呼びかける。

 BDS運動は、停戦が合意されたというニュースを深い安堵とともに望ましいこととして受けとめる。停戦はしかし、不法に占領され包囲されているガザ地区の230万人のパレスチナ人に対するジェノサイドを終わらせるための最も重要な第一歩にすぎない。大規模な圧力がなければ、/目立たない/形のジェノサイドの継続―イスラエルと米国はこれなら中東地域および世界の非難やボイコット、制裁をあまり引き起こさないだろうと期待している―になってしまう。飢餓とガザ壊滅による影響は途切れることがないだろう。占領とアパルトヘイト、難民の権利否定の終結はまだ勝ち取られていない。連帯はこれまで以上に必要であり、それは共犯の終了と道義的法的両方の義務における真摯な説明責任から始まる。

 潮目は変わった。我々をここまで導いたのは紛れもなくピープル・パワーだ。スペインからトルコ、マレーシアからコロンビア、スロベニアからアンティグア・バーブーダ、その他多くの国々に至る最近の制裁の波は、みなさんがそれぞれの政府に圧力をかけてきた結果、到達した。イスラエルはかつてなく世界的に孤立し、そのことは国際指名手配されたネタニヤフ首相でさえ最近認めた。今回の停戦は、イスラエルをこの孤立から救い出し、同時に77年間続く入植者植民地支配の抑圧体制を救おうとする同首相の必死の試みと理解されなければならない。

 パレスチナの民衆抵抗の重要な一部であり、自由・正義・平等の追求における最も効果的な国際連帯の姿であるBDS運動は、ジェノサイドとその根底にあるアパルトヘイトを終わらせるためパレスチナの闘いに連帯して立ち上がり続ける世界中の何百万人もの支援者に敬意を表する。

 我々は共同して、計り知れない悲しみと怒りを、イスラエルの植民地支配体制への国際的な国家・企業・機関の共謀を終わらせるための原則に基づく戦略的な圧力へと結集してきた。みなさんのデモやピケ、ボイコット、封鎖、占拠といった多様で創造的な連帯の形態は、権力層に直接的な圧力をかけ、この停戦に同意させることに貢献してきた。しかし、我々の活動はまだ終わっていない。

 我々は、どんなことがあっても闘い、反省し、苦しくとも希望を絶やさず、倒れたら再び立ち上がり、道を変更し、闘いを再開し、最終的に完全な解放と正義、パレスチナ人民の帰還と賠償の権利を勝ち取り、進み続けなければならない!

 ジェノサイドの真の終結、イスラエルの戦争犯罪と人道への罪、ジェノサイドの全面的な責任追及を確実なものにするため、BDSの圧力をこれまで以上に強める必要がある。イスラエルの共犯者たちも全員責任を問われなければならない。

 我々は、この勢いを基盤に平和的に現状打破を促し、イスラエルの犯罪に加担するすべての政府・企業・機関に挑むよう、呼びかける。今こそ、パレスチナのために、そして人間性のために、闘いをエスカレートさせ、共犯関係を平和的に打ち破る時だ! ジェノサイドを続けるイスラエルと、それに加担する企業や機関をあらゆる面で孤立させるため、BDS運動をこれまで以上に強化しよう。我々の一致団結した取り組みは、夜明けへと我々を近づけている。共に輝く夜明けを迎えよう。

  
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS