2025年11月21日 1896号

【ファナックはジェノサイド加担を止めろ/東京・大阪・北海道・愛知・岡山】

これまで最多の参加者/地域の市民団体とともに/東京

 日野支社に対しては午前8時から、社前でのチラシ配布、支社要請、マイク・アピールなどの行動が取り組まれた。特筆すべきは、初めて地域の市民団体「戦争はダメです!共同アクションひの」のメンバーが加わり、延べ9人が参加する共同行動となったことだ。

 支社側も初めて警備員を3人、監視人を2人配置し、さらに通用口を変更するなど体制を強化して対応。通用口が変わったため、構内に入る社員らのとまどう姿も見られた。

 結果としては、いつもと同じ担当社員が「要請文はポストに」と電話応対するにとどまったが、行動参加者からは「これまでよりも参加者が多く、闘いの広がりを感じた」という感想が出されている。


大阪 初参加者や学生など25人 約1時間にわたる要請

 初参加者や学生などを含む25人が要請行動。門を固く閉ざした社屋に向かって約1時間、一人ひとりが社員の良心とファナック「人権指針」に訴えかけた(大阪支店)


戦争加担やめよと要請/共同した取り組み成功/北海道

 北海道でも要請行動を行った。前回5月の行動時と違い、通用口には立ち入り禁止と書かれたコーンが置かれ、正門は閉ざされていた。明らかに警戒している。

 前回と違ったことがもう一つ。当日は、地元の「九条の会」の方、「市民の風」の方、パレスチナ医療奉仕団の猫塚義夫医師等が駆けつけてくださった。私が要請文を読み上げ、猫塚医師も戦争加担は止めよとメガホンを握る。ファナック社の向かいの会社から5〜6名の方が窓越しに見ている。そのうち外に出て私たちの訴えを聞いている方も。

 要請行動後にもうひと行動。様々な民主的運動が集まって来る、札幌のフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」にZENKOメンバーが足を運び、AFZキャンペーンへの協力をとりつけた。

 反省点もある。外に出て話を聞いていた方へのリアクション、ビラの1枚でも渡せなかったか―等々あるのだが、何よりも大きなことは、戦争加担止めよ≠フ声を他の団体との共同した取り組みとして成功させたところにあると思う。

 現地に漂う身の引き締まるような空気。それは北国の寒さだけでなく、厳しい闘いが生んだ張り詰めた空気なのだろう。  (ZENKO北海道・山川博豊)


わざわざ用意されたポストに要請書/サービスセンタへの要請も行う/愛知

 名古屋支社・サービスセンタ(愛知県小牧市)への要請は、ZENKO京都、ZENKO滋賀、そして地元愛知から参加した計11人で行いました。

 支社に事前のアポ取り電話をしたときには「事務棟のポストに要請書を入れておいてください」と言われていましたが、行ってみると社前の道に面した場所に、わざわざ今日のために用意したと思われる真新しいポストが立っていました。ご丁寧に「ポスト」と書いたシールが貼られており、下にはまっさらの気泡緩衝材が敷かれていました。

 私たちは到着してから「会社に直接要請を行い要請書を手渡したいので、どなたか出てきてください」と電話をしましたが、全く対応は無し。マイクで要請書を読み上げる間、他の10人がしっかり横断幕やプラカード、パレスチナ国旗を掲げてアピール。よく目立ったようで、通行する車はのぞき込んで見ていきました。会社の窓からも、見ている人影がありました。

 その後、サービスセンタ(同市内)へも訪問をし、近隣で400枚のチラシ配布をしました。  (ZENKO滋賀・峯本敦子)


電話越しで要請書全文を読み上げる/「命を奪う技術に誇りを持てるか」と訴え/岡山

 ファナック中国支店への抗議要請行動に、ZENKO兵庫と岡山駅スタンディングの仲間が取り組んだ。

 ファナック中国支店は、岡山駅から車で30分ほど、北区の工業団地の一角にある。一行は近くの公園駐車場からプラカードを掲げて10分ほど徒歩で移動。

 事前に申し入れていたにもかかわらず、中国支店の正門は堅く閉じられたままでインターホンもない。

 門前から携帯電話で担当者を呼び出し、要請書の受け取りを要求したが、ファナック側は拒否。電話越しに、国連報告に対する見解や兵器産業との取り引きを問い質(ただ)したが「答えられない」の一点張り。

 それでも、通話を切らせることなく要請書を全文読み上げ、担当者に聞かせることができた。

 その後、門前で参加者がマイクアピールで「命を奪う技術に誇りを持てるか」「ファナックはイスラエル企業との取引をやめろ」と訴え、コールと「フリーパレスチナ」を歌い、行動を終えた。

(ZENKO兵庫・中村実)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS