2025年12月26日 1901号

【高市発言今すぐ撤回!高市政権今すぐ退陣!/官邸前緊急行動に300人/台湾人も「当事者の声を聞いて」】

 「戦争反対」「戦争あおる首相はいらない」「軍拡やめろ」「戦争準備の政府はいらない」―12月15日、高市首相の戦争挑発発言以来通算5回目となる首相官邸前行動が行われ、300人が結集した。

 フェミブリッジ事務局の西山千恵子さんは「女性初の首相が女性を徹底的にいじめぬいている。その一つが選択的夫婦別姓の流れを止め、通称使用を法制化しようとしていること。この問題は日本に根付いてきた家父長制に対する私たちの闘いの象徴」と訴える。

 下町ユニオン運営委員長の石井美登里さんは「きのう開催した『女性による女性のための相談会』に107人が『おむつ買えない』『ミルク買えない』『子どもにおかわり我慢させる』と相談にいらっしゃった。それでなぜ、軍事費を増やすとかミサイル配備とか言えるのか。軍事費より人びとの命を、生活を守れ」と語気を荒げた。

 この日官邸前には、「台湾人です。『台湾有事』の当事者の声を聞いてください」のプラカードを掲げて立つ二人の女性がいた。元留学生で、安保法制反対運動や沖縄の反基地運動に参加したこともあるという。「沖縄の活動家が『中国を軍事的脅威と見ていない』と言うのを聞くと、心が痛い。台湾でも誰も戦争を欲していないが、私たちにとって中国は侵略者だ。同じ“帝国のはざま”に生きる人間として、台湾人に対する中国の弾圧にも目を向けてほしい」と話していた。


ミサイル配備中止を国に求めよ/請願不採択で終わりではない/高市発言撤回署名を開始/東京・品川区

 12月5日、品川区議会本会議で私たちが提出していた「敵基地攻撃ミサイル配備中止を国に求める請願」の不採択が決まりました。

 しかし、不採択になったからといって私たちの取り組みは終わりではありません。ここからが始まりです。というのは、請願採択に反対した区議の意見―「ミサイル配備で抑止効果」「安全保障は国の専管事項」「誰が国民を守るのか。自衛隊だ」等々―は少なからず有権者の一般的な声、意識でもあるからです。これに丁寧に応え、誤解を解き、真実を伝え、世論を変える運動を粘り強く広げていかなくてはなりません。

 折しも飛び出したのが高市発言。いま国が何をやろうとしているか、白日の下にさらされました。私たちは「首相は『台湾有事』で日本が参戦との発言の撤回を。撤回できないなら辞任を」と求める独自の署名を作り、街頭でシールアンケートと合わせて協力の呼びかけを始めたところです。

(東京 市民連合しながわ 北村純一)




広がる高市発言撤回の声/滋賀

 滋賀県草津市でも「高市政権の暴走を許さない緊急しが県民集会」が開かれ、「戦争あおるな」と声を上げた(12月12日 JR草津駅東口)

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