2026年01月02日 1902号
【議会を変える/東京都足立区議 土屋のりこ/チラシ配布の自由を守る】
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11月17日、区内地域学習センター前でパレスチナ上映会のチラシ配布を行っていた「あだち上映実行委員会」メンバーが、指定管理者である学習センター総括責任者により「迷惑だ」と行動を妨害される事件がおこった。あろうことか警察に通報までおこない、「警察が今取り締まりに来るからな」とまで区民に言い放った。もちろん、実際にやってきた警察官らは現場を見て特に問題はない、とすぐに帰っていったのだが。
足立区は新基本計画で「やりたいことが叶うまち」を街づくりの目標に掲げている。その目標が本当に区の基本姿勢ならば、伝統的パブリックフォーラム=道路・公園等公的場での表現行為を「基本的人権」として保護する立場に立ちこそすれ、排除するなんて言語道断だ。チラシ配布や街頭宣伝、署名活動などは基本的に行政が行為や内容を理由に排除できるものではなく、公共空間は表現の自由が最も尊重される場所だ。
今回の事件が象徴する区の姿勢は、区民の表現・言論の自由を保障し多様な区民のやりたいことを促進するのではなく、区の管理下で区に都合よく活動する区民だけを支えることではないのか、今回の事件を踏まえ代表質問で区長に問うた。
区長からは「公道での活動を止めようとした学習センターの対応は不適切だった。心よりお詫びする」「言論・表現の自由は最大限尊重されるべき基本的人権であり、公的空間では特に重要性が高く、行政が排除することはできない」「指定管理者の対応は区民に寄り添う立場から逸脱しており再発防止に努めると共に全指定管理者へ表現の自由の配慮や基本的人権に関する実務研修を早急に実施し再発防止を図る」との答弁を得た。
担当部長の答弁でも「抑止をおこなう法的権限は持っておらず、道路使用許可を得ていないことを理由に抑止したことは不適切だった」「同様の事例がないか調査し結果を後日報告する」。
今回は私たちの完全勝利だが、目の届かない所で同様のことが起きないよう、今後もしっかりチェックを行っていきたい。
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