2026年01月23日 1904号
【住民無視の再開発ストップ/都内に広がるタワマン計画反対/レイバーフェスタで北区も報告】
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「レイバーフェスタ2025」(同実行委員会主催)が12月28日、東京・板橋区で開催された。今年のテーマは「ストップ!再開発」。
都内で進行する再開発についての短編ドキュメンタリー上映とその現場で奮闘する市民の報告があり、再開発は「誰のためのものか」「本質は何か」を考える場とした。
懇談会で提案否決 赤羽
北区・赤羽は、若い世代も多く集まる駅前のせんべろ街=i千円でべろべろに酔える店が並ぶ街)をつぶして、タワマン3棟の建設を計画。さらに近隣の開校150年の小学校、赤羽公園、赤羽会館も再開発区域に入っている。特に小学校移転に関しては、反対の声が多数あがっている。
「やさしいまちをつくる会きたく」の藤平輝明さんは短編に出演し、せんべろ街のにぎわい、公園の緑の大切さを強調した。
登壇しマイクを握る藤平さんは、23年9月のまちづくり懇談会の総会で、まちづくり提案の否決を勝ち取った経緯を紹介。行政、デベロッパーに再考を迫るかたちになり、26年度に再度計画が提案される予定だが、タワマン建設を諦めてはいないようだ。
司会から「北区が掲げる稼げる区≠ヘ、タワマンを建てて、富裕層を引き入れて税金を取りたい施策なのか」と問いかけられると、藤平さんは「そうです。東京23区の新築マンション価格は1億3000万。担税力のないものは出ていけということ」と行政への批判を展開した。
「情報請求すれば黒塗り文書で回答。今後は、徹底した情報公開を求め、コモンである学校、公園を守っていくため、本当に住んでいる人が住みやすい街を訴えていく」と力を込めた。
反対デモ230人 大山駅前
板橋区・大山駅前では、道路を延伸して「ハッピーロード大山商店街」を分断し、そこにタワマン4棟を建設する計画。すでにタワマン2棟が建設され、商店街のシンボル560mのアーケードは70m撤去、最終的には3分の1が解体される。
長年慣れ親しんだ商店街への住民の思い入れは深い。
当初は、道路建設で立ち退く店舗のための新たに商業施設をつくる計画だった。しかし20年、突然タワマン建設に変更された。
再開発計画に反対する「大山問題を考える会」の大野厚さんはじめ4人が登壇し、「住民の声を聞かない再開発反対」「タワマンいらない」「アーケードを壊すな」ののぼりでアピール。
タワマン建設による立ち退き対象のスーパー「コモディイイダ大山店」入口には、「再開発反対」の大きなバナーが掲げてある。 短編の中で、同社社長の飯田武男さんは「最高裁まで闘ってもいい。行政代執行をするなら、壊されるまで商売をやる」と徹底的に闘う覚悟を述べた。昨年10月5日の、再開発反対を訴える6回目のデモ行進には230人が集結した。
同じく短編で、「考える会」代表の石田栄二さんは、都有地や区有地を使う「身の丈開発」を推奨。石田さんは「5階建て程度なら事業費、家賃などが安く済み、今の人が残れる。タワマンでは高くて入れない『追い出し再開発』だ」。
市民の連帯で大きな声に
「きたく」の藤平さんも、今あるところを活かし建て替えていく「修復型まちづくり」を重ねて強調した。
渋谷区・笹塚、板橋区・高島平の再開発も、住民無視の状況が示された。笹塚の短編では、住民説明会の告知を控えめにしてこっそり開催し、反対派住民を締め出すようなデベロッパーの手口が明らかにされた。
「フェスタ」は、「住み続けられない街でいいのか」「住まいの人権は」と問いかけ、多くの市民の連帯を強め、大きな声≠ノしていくことを確認した。

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