2026年02月06日 1906号

【報告要旨/パレスチナの未来を信じて世界の労働者とつながる/PWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)/モハマド・アローシュさん】

 パレスチナの大義、自由、独立、占領終結の闘いへの皆さんの支援に感謝する。

 トランプが率いる「平和評議会」が開始されたが、占領政府の戦争犯罪や包囲・飢餓政策は続いている。それは世界をあざむき、アメリカの覇権を狙うものだ。

 イスラエルはガザの62%を支配し、ヨルダン川西岸でもジェニン、トゥルカレムなど難民キャンプを攻撃し、人びとの生活を崩壊させた。この2年余りで50万人の労働者が失業。イスラエルで働いていた20万人は出入り許可証が発行されず、突然の失業となった。イスラエルで働こうとして過去1年だけで84人が殺された。あらゆる国際労働条約にも違反しており、ILO(国際労働機関)にも報告した。

 国際機関がパレスチナで事実調査をする許可を求めても、イスラエルは認めない。私たちは、ジェノサイド、人種差別制度解体へ平和的な民衆闘争を続けている。しかし、逮捕、追放、多くの殺害もある。占領政策とネタニヤフや極右による新たなファシズムの台頭の結果だ。イスラエル社会にも平和を信じ占領反対の声もあるが、その人たちが声を上げられないようプレッシャーをかけられている。

 PWSUは、労働者や難民キャンプの攻撃で家・職を失った人を支援している。ガザでもメンバーが活動している。組合の活動を紹介し、活動家を育成し、厳しい季節の中、食料、暖房手段、ミルクなどの日常的なニーズも提供している。

 PWSUには14の組合、約7千人(24年5月)が結集し、リーダーの男女比はほぼ半々。大半は西岸とガザだが海外メンバーもいる。過去2年間でパレスチナを守る統一労働者戦線を立ち上げた。SNSで世界の労働組合ともつながり、事実を伝え、武器・弾薬輸送阻止の運動も行われている。

 ZENKOとの共同でこうした組合運動支援や活動計画を進めようとしている。

 西岸でも学校に行けなくなる子ども、児童労働も増えている。ガザでは子どもが子どもらしい生活はいっさいできていない。寒波で凍死している子どももいる。

 この2年、様々な国際機関がガザ・西岸に物資を届けていたが今はできていない。停戦と言っても毎日攻撃があり人が死んでいる。ガザは全員が難民状態だ。イスラエルは先週、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)本部を破壊した。物資の提供で国際機関がなくなるのは非常に深刻。私たちはこのままでは飢え死にする人が出ると警告している。全世界からトランプとイスラエルにプレッシャーを与えるしかない。

 イスラエルもアメリカも右翼、帝国主義勢力が政権を握り、日本政府もイスラエルを支援している。だが、諦めることなく、パレスチナの自由と正義、平和実現のために闘い続ける。連帯とBDS運動を広げる。

 占領政府を支える日本企業に抗議するZENKOに感謝する。私たちパレスチナの組合も一人ではないと感じられる。真実をさらに広げ、ぜひ継続してほしい。

 私たちはパレスチナの大儀と未来に自信を持ち、イスラエル占領とその支持者、米政権指導者に勝利する。すべてのパレスチナ人が安全、平和、尊厳を享受できる独立主権国家での再建を決意している。日本政府はパレスチナ国家の承認を。

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