2026年02月13日 1907号
【ミリタリー/ベネズエラ侵略と中南米介入/植民地支配に抗する不屈の民=z
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トランプ政権によるベネズエラへの100%違法な軍事攻撃の狙いが埋蔵量世界一といわれるベネズエラ産石油の支配にあることは、今や世界の常識だ。だが、狙いは石油だけではない。ベネズエラの次はコロンビア、さらにはキューバに手を伸ばすのではないかという懸念が現実味を持って強まっている。
ベネズエラ政府は、1999年チャベス大統領就任以来、石油などの社会的な富を貧困にあえぐ民衆に取り戻そうとする社会改革が試行錯誤を重ねながらすすめてきた。キューバ革命(1958年)をはじめとして、中南米では同様の改革が多くの国、地域ですすめられた。
米国は利権を失うことを恐れ、嫌い、これら「反米」(正確には米国の植民地主義支配に抗する)左派政権に対して経済制裁などを通じて経済を混乱させ、社会不安を煽った。時にはクーデターを起こさせ、時には「低強度紛争」と呼ばれる軍事戦略で内戦を起こさせて社会改革をつぶし、体制の転覆を繰り返してきた。
数多い体制転覆事件の中でも、最も凶暴で残忍な企てとして世界に知られるのは、チリ軍部のピノチェト将軍による軍事クーデター(1973年)とその後の軍事独裁である。1970年に選挙で誕生したアジェンデ大統領の人民連合政府がクーデターで転覆された事件である。この体制転覆計画の最初からCIA(米中央情報局)の暗躍など米国の関与、背後操作があったことが後の米国公文書公開によっても明らかにされている。クーデターと軍事独裁体制で3千人を超える人々が殺され、「行方不明」になった。拷問や投獄などの被害者は7万人をこえ、多くの人々が国外避難を余儀なくされた。
だが、この蛮行は成功したわけではない。ピノチェトは、後に殺人、誘拐、不正蓄財等の罪で、国外(スペイン)でもチリ国内でも何度も訴追、拘束され、徹底的に追及された。
トランプの支配を拒む
中南米では今も米国による介入と支配の執拗な策動が繰り広げられ、この植民地支配に抗する民衆との間で、し烈なせめぎあいが続いている。ベネズエラでも、地域から民衆自らつくりあげてきた改革体制と成果を何としても手放すまいと、市民が政府・議会を支え、むき出しの暴力や武力威嚇に対抗している。決してトランプ政権の思い通りにさせるものではない。
「El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido!(団結した民衆は決して敗れない!)」。ベネズエラでも中南米でもこの歌『不屈の民』は息づいている。世界に『不屈の民』を響かせよう。
豆多敏紀
平和と生活をむすぶ会
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