2026年02月13日 1907号
【開発優先・文化軽視の市政から図書館を守る/大阪 枚方市】
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枚方(ひらかた)市は社会教育、図書館行政の進んだ町としてかつて全国に知られる存在でした。図書館と公民館(今は生涯学習市民センター)の複合館6館を含む分館が各地域に設置され、分室と共に無料で市民に開放されていました。図書館を求める市民の運動とそれを受けた当時の職員との努力の結果です。
ところが2004年、国の動きに連動して公民館の有料化が市民の反対運動を抑えて強行され、2014年からは効率化の名のもと複合館への指定管理者制度の導入が次々進められ、2020年度には社会教育部の廃止へと突き進みました。
共同して運動に取り組む
このような社会教育行政後退の動きに反対し、「枚方市の図書館行政を考える会」をはじめ4つの図書館運動団体が共同して、図書館の充実を求める運動を続けています。
枚方市は今、市庁舎建て替えを含む市駅前再開発のために巨額の税金をつぎ込もうと行政改革、市民サービスの切り捨てを次々と進めています。そのために図書館資料費の削減や3分室の廃止などに直面。その都度私たちは質問・要望書を提出し議員まわりをするなど行動して資料費の増額などの成果を手にしてきました。毎年秋は次年度の予算作成時期なので、4団体が連名で要望書を市に提出し面談をしています。担当部署以外の様々な部署や市議会の議員会派もまわり要望書を届けて説明し、図書館の役割の重要性を広く共通認識としてもらえるよう取り組んでいます。
要望事項は正規の司書職員の必要数配置、図書館資料費の増額、不便な中央図書館へのアクセスの改善、便利な場所への移転の要望、「漫画は購入せず寄付のみ」という枚方市の蔵書方針を改めること、分館を直営に戻すことなどです。香里ケ丘(こうりがおか)図書館を見守る会が実施した漫画アンケート370名の回答を集計した資料を提出したところ、昨年の「購入しない」という回答から「検討する」という回答へと大きく前進しました。
図書館は町の知のインフラともいえる市民にとって不可欠な文化や情報提供の場。市民が育ち、町づくりを担い交流する場であり、行政を支える働きもします。言わば、地方自治の基盤です。図書館運動、継続は力なりでがんばっていきます。(大阪 枚方の図書館をよくするゾウの会・井上由美)
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