2026年03月06日 1910号

【「関西非正規春闘」が大阪で本格始動/10%以上の賃上げと底上げへ/3・15はアメリカ村デモ】

 2月20日、関西非正規春闘実行委員会(関西コミュニティユニオンネットワーク、なかまユニオンなど14団体)が春闘1日行動を展開し、記者会見を開いた。なかまユニオン執行委員長の井手窪啓一さんに報告を寄せてもらった。

 2月20日、実質賃金の低下が止まらない危機的な状況下で、パート・アルバイト、派遣・契約社員など非正規労働者の生活を守るための大きな一歩が踏み出されました。2026非正規春闘の本格的な幕開けです。

 この日、大阪商工会議所や大阪府、大阪労働局への賃上げ支援策の要請行動が精力的に行われました。現場の切実な声を直接行政や経済団体へ届け、社会全体での賃上げ機運を醸成するための重要な働きかけです。

 午後からは大阪・天満橋駅前で街頭宣伝。組合員たちは「物価は上がるのに給料が上がらない。このままでは生活が壊れてしまう」と、市民へ熱く訴えました。

 16時から大阪府庁記者クラブにて記者会見を開き、この非正規春闘の意義と具体的な方針を発表。以下の重点項目を示しました。

 ▽10%以上の賃上げ(ベースアップ)の要求▽総額人件費の引き上げ(シフトカットや労働強化の防止)▽「同一価値労働同一賃金」の徹底による格差是正▽全国一律最低賃金1500円の即時実現▽介護などエッセンシャルワーカーの低賃金構造の打破―等です。

 介護現場で働く当事者も登壇。処遇改善加算が必ずしも現場の賃上げに直結していない実態や非正規ゆえの不安定な立場を語り、「一人ひとりの頑張りが正当に評価される賃金を」と涙ながらに訴える場面も。

 今回の春闘の大きな特徴は、職場に労働組合がない個人でも地域ユニオンを通じて賃上げ交渉に参加できる「回路」を作ることです。多くの非正規労働者が「自分一人では何も変えられない」と諦めている現状を打破するため、実行委員会は「春闘賃上げ相談ホットライン@大阪(06-6242-8130)」を開設しました。

 このホットラインは、具体的な賃上げ交渉の進め方や労働組合への加入方法など、実際に現状を変える「武器」を手に入れるための窓口となるものです。まずは仲間と繋がることを呼びかけました。

 実行委員会の闘いは始まったばかりです。今後、大阪・京都府内の計40社に対して交渉を進め、3月15日(日)には、大阪・アメリカ村周辺での「春闘デモ」を予定しています。

 非正規労働者の賃上げは、経済を回すための必須条件です。社会を支える「エッセンシャル」な存在である私たちが、人間らしい生活を送れる賃金を手にするまで、声を上げ続けます。



MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS