2025年09月05日 1885号
【1885号主張/イスラエルのガザ完全軍事制圧許すな/虐殺 飢餓を止め占領終結へ】
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ガザで50万人の飢饉
パレスチナをめぐる情勢はさらに悪化している。WFP(国連世界食糧計画)は8月22日、ガザ地区の北部ガザ市などが飢饉(ききん)に陥ったと発表した。WFPによると、世界で5例目。中東で初だ。ガザで50万人もの人びとが飢饉に直面している。骨と皮だけになった子どもたちの映像が公開され、世界に衝撃を与えている。
事態はイスラエル軍による食糧支援妨害がもたらしたものだ。国連のグテーレス事務総長は8月22日、声明を発表。ガザでの飢饉は「人為的な災害であり、人類そのものの失敗」として即時停戦を求めた。
ネタニヤフ首相は「飢饉はウソだ」と否定する。だが、軍事支援を続ける英国のラミー外相さえ「イスラエルによる人為的大惨事」と非難。オーストラリア政府はネタニヤフ政権の与党連合極右議員のビザを取り消した。フランス、カナダ、ポルトガル、ニュージーランドもパレスチナを国家承認する意向を表明している。
進むネタニヤフ批判
ネタニヤフ政権は「ハマス掃討」のためとしてガザ完全占領(=抹殺)への軍事作戦の実施を決定。8月21日には北部ガザ市郊外を制圧したと発表した。軍による包囲が強まれば飢饉がさらに広がるのは確実だ。断じて許してはならない。
だが、この「制圧」のため、イスラエル軍は追加で6万人もの予備役招集と2万人の兵役延長が必要とされる。ヘブライ大学の調査では、兵役への意欲低下が起きている者は4割に達したという。イスラエル軍幹部は、兵士の多くが「消耗し、燃え尽き症候群に直面している」と報告した。作戦がネタニヤフの思惑通りに進む保証はない。
イスラエル共産党のホームページは、人質釈放のため即時停戦を求めるデモにイスラエル市民250万人が参加と発信した。内外の批判の高まりにネタニヤフ政権の危機は深まっている。
国際連帯でBDS運動
イスラエルによるジェノサイドへの世界中の抗議を敵視し、米トランプ政権は武器援助など全面支援を続ける。石破政権は非難も制裁も避け、経済協力を維持して戦争犯罪に加担する。
日米欧政権と、戦争で利益を上げるその背後のグローバル資本を追い詰める市民の国際連帯が必要だ。
2025ZENKOは、パレスチナ現地の闘いに連帯し中東・米国・日本などを結ぶ「BDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)国際共同WEEK」を呼びかけた。連帯を地域から広げるAFZ(アパルトヘイトフリーゾーン)キャンペーンも世界で取り組まれている。イスラエルへの資金・武器提供の流れを断つBDS運動をさらに強め、パレスチナ・ガザの虐殺、飢餓をただちに止めよう。諸悪の根源である占領を終わらせる時だ。
(8月25日) |
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