2021年03月26日 1667号

【命・生活を守らず 支配へのデジタル化推進 菅内閣を倒そう 全国10か所でMDS集会】

 3月13、14日、MDS(民主主義的社会主義運動)は首都圏、関西計10か所で地域集会を開催。基調講演で「市民の命・生活を守らずデジタル化を進める菅内閣を倒そう」(2面に要旨)と訴え、MDSとともに闘おうと呼びかけた。

腐敗の根を断ち、市民が主役のまちを/あるが精一さんが市長選へ決意 東京・日野市

 14日東京・日野市内で開かれた三多摩地域集会には、4月の日野市長選に立候補を表明したあるが精一さんが駆けつけた。

 朝日新聞はこの日、「日野市元副市長 幾多の疑惑」「退任後も重要施策へ関与」の見出しで詳しく報じた。記事を手に、あるがさんは「元副市長が一人で虚偽の助成金申請をしてつかまったという話では全くない。日野市が汚職にどっぷりと浸かっている。元副市長の逮捕は日野市政が一緒に逮捕されたも同然」と語気を強める。

 「不正と腐敗の構造をただし、失われた公金を取り戻す」「情報公開を徹底し、市民のみなさんと一緒につくる市政」を柱に検査の拡充をはじめコロナ対策の強化やジェンダー平等の推進など、掲げる政策の骨子を紹介。「政策のリクエストも来ている。いろいろな場にどんどん連れ回してほしい」と意気込みを示した。

 参加者からは「あるがさんでも目の届かないところがある。一般市民の要望を政策に取り入れるための議論を」「逮捕されたんだから解決でしょ、の声にどう説明するか。市長も元副市長の下で一緒に仕事していた。そんな人が疑惑を明らかにできるはずない」「多摩地域で最も公共事業が多いなど、財政危機宣伝への反論、“ハコモノ”行政批判を」など実践的な発言が続く。駅頭宣伝や政策討論会、7万枚の各戸チラシ配布といった諸活動への協力が呼びかけられた。

 コロナをめぐっては「日野市は直近1週間の感染率が都内の自治体で1位。医療体制より感染者を増やさないための説得力ある政策を。満員電車の乗降時の手指消毒でかなり防止できるのでは」「市立病院にコロナ病床が何床あるのか、クラスターが発生したのはどの病院か、そんな情報さえ公開されていない」「公立病院がなぜこんなに少ないのか。日本という国はぼろぼろになっている」と活発な意見交換が行われた。


市民に事実を知らせる活動をMDSで 滋賀

 14日の滋賀集会は基調報告と医療問題研究会の講演に加え、MDS滋賀の中川哲也さんから地方自治強化をめざす視点でコロナ情勢に関する報告があった。

 検査を拡大している広島県に比し、無策の滋賀県は10万人当たりの感染者数が10倍も多い。検査拡大など昨年12月に大津市に対し行った要請の回答が3月になって届いた。厚生労働省同様「実効性がない」と検査拡充を拒否するものだった。自治体の姿勢を変革する必要性が明確にされた。

 アナフィラキシーの経験がある参加者から「ワクチン接種を迷っていたが、講演を聞いて、しないと決めた」と感想が出された。デジタル化には「自治体の業務効率に役立てばいいと思う。ただ、みずほ銀行の例のように混乱が起こることも心配」「今の政府のやることは信用できない」との意見もあった。

 主催者は「コロナワクチンにしても、デジタル化にしても、多くの市民は実態を知らされていない。MDSに入り、行動しよう」と締めくくった。


みんなが主人公 社会を変えよう 大阪・寝屋川

 13日、MDS河内地区委員会は大阪府寝屋川市内で集会を開き、コロナ問題への取り組みとデジタル法案と闘う方針が示された。

 「寝屋川 平和と市民自治の会」で活動するメンバーは、要請を通じて市内全介護施設でPCR検査を行うよう市のコロナ対策を変えさせたことを報告。

 グループ討議「みんなが主人公、声をあげよう!!」では、「デジタル法案の怖さがわかった」「MDSも野党もがんばっているのに、なぜ菅政権は倒れないのか」など思いを出しあった。

 最近MDSへ加盟した女性は「私は政治に関心はなかったが、沖縄で新基地建設と闘う人たちの話を聞き、当たり前のことだと理解できた。MDSの仲間は、迷った時にも親身になって応えてくれる」と確信を語る。別のメンバーも「娘が職場でパワハラと闘うためになかまユニオンに加入した」と語り、「社会を変えていくためにMDSへ加盟しよう」と熱く誘いかけた。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS