2023年06月09日 1775号

【戦跡国定公園の土砂を基地の埋め立てに使うな/ガマフヤー 初の環境省との意見交換】

 「沖縄戦跡国定公園指定の趣旨は『日米の激戦地だった戦跡を保護し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを認識し、戦没者の霊を慰める』こと。未開発の緑地帯を保存するため、自然公園法の『国の責務』に『戦闘地域としての戦跡の保護』を加えるべきではないか」

 沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤーの具志堅隆松さんが5月25日、初めての環境省との意見交換会でこう求めた。琉球大学の徳田博人教授(行政法)もオンライン参加し、「戦跡として歴史的社会的連続性を有すると環境省は認識しているか」と問う。

 環境省は「国定公園の管理は県が行う。戦跡の保全を主目的にするのは自然公園法の枠組みを超える」といった回答に終始。

 具志堅さんは「環境省には何の責任もないのか。ぜひ沖縄に足を運び、現状を見てほしい」と促した。

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